風と踊ろう
心も体も内側からしなやかにして踊ろう
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宗像市文化芸術活動事業補助金の助成から次へ

令和3年3月31日に、昨年度最後の活動を終え、先日すべての活動の報告をいたしました。

この3年間の活動を振り返り、さらにたくさんの方々に喜んでいただける活動へとしていきたいです。

今までにない新たな取り組みとして、様々な年齢がともに学び合い、工夫し、刺激を与えながら舞台作りをしていくということで、スタートした活動です。

それまでの『風と踊ろう』は子どもたち中心の舞台。

そこに70代までの大人が加わっての活動となりました。

自分自身が経験したことのない年齢の方には、最初は無理をいっぱいさせてしまいました。

難しすぎる振り付けをして、それでも何度も何度も練習して、本番までがんばっていただきました。

たくさん走らせてしまいました。

バタバタと早着替えをさせてしまったり、本当に申し訳ありませんでした。

そして、観客とともに歌い踊る『観客参加型』の舞台作り。

見せるだけの舞台でなく、見に来た人にも、表現する楽しさを味わっていただきたい。

普段は人前で歌ったり踊ったりしたことのない方々に、いかにリラックスしていただき、気軽に参加していただけるようにするか・・・。

今までにない視点で舞台作りを考える機会となりました。

第一回目では、簡単なミュージカルのセリフを言っていただこうとしたのですが、なかなか言ってもらえなかったです。

円になって、ふるさとを踊るコーナーでは、大きな円になって、一緒に踊っていただいて、とてもうれしかったです。

見上げれば、頭の上が空!

風が吹いて、土の柔らかさを感じながら、自然の中で体を動かす気持ちよさを感じていただけたと思います。

反省は毎回たくさんあるのですが、それでも回を重ねるごと、反省を活かして改善を重ねていきました。

初年度は「さくらと踊りたい!」の想いで、『さくらまつり』を企画。

満開の桜と踊る事ができました。

イクリさんに伴奏をお願いして、春をいっぱいに感じる歌を歌ったり、ダンスもタンポポや桜のイメージで作りました。

そして、森の風景がぴったりの白雪姫のミュージカルも!

ウサギや鳥や小人が緑の草の上で飛び跳ねました。

大人の小人も可愛かった!

さくらの木々に囲まれて、柔らかい春の光が差し込む中、二胡やピアノ、パーカッションの音色に合わせて踊るなんて、本当に贅沢な時間でした。

最後には来場者と大きな輪を作り、ふるさとを歌い、踊りました。

さくらにぐるりと囲まれたステキな空間だったのですが、場所がわかりにくい。

駐車場がない。

あちこちにお願いして、駐車場を貸していただきました。

その反省から次の舞台は宗像ユリックス芝生広場。

『翼』を秋に行いました。

池に映る姿が美しい舞台で、出演者のリクエストから、『くるみ割り人形』や『スペインの踊り』などのバレエ曲を踊りました。

ドレスが着たい子どもと、兵隊になって勇ましく戦いたい子ども。

結局は、ドレスの子もたくましく戦って、みんなで元気一杯ジャンプしました。

「フラメンコみたいな踊りが踊りたい!」

の声から、スペインの踊りを選びました。

小学生高学年から大人までが、カッコよく情熱的に踊りました。

大人の表現力、表情の付け方などに、子ども達は感心していました。

舞台を移して、ひよこから白鳥への一生を表した『翼』。

親子の愛のデュエットから、巣立ち。

ひよこの踊り。

白鳥の踊り。

そして『翼をください』に合わせて、大空をはるか彼方の地まで渡っていく白鳥たちの逞しさを踊りました。

何日も何日も生きるために、命をつなぐために飛ぶ白鳥のたくましさ。

踊りながら、自分の内にある逞しい生命力も感じてほしかったです。

秋というのに、強い日差しの中での舞台となり、白鳥の踊りは、逆光となり、美しいかったけれど、まぶしかったとの声。

空間が広すぎて、観客がばらけてしまいました。

難しさを感じました。

全く異なった雰囲気を作るため、1部から2部はお客様に芝生広場を移動していただいたのですが、誘導しても真ん中の前に座っていただくのが難しかったです。

最後の3年目は鎮国寺での『光から』。

護摩焚きをする場所をお借りして舞台を作りました。

祈りの場であることを踏まえ、また、コロナ下という状況もあり、こんなときだからこそ生の芸術を届けたい!今、生きて踊れる喜びを伝えたい!と皆で対策に気をつけ舞台をすることができました。

「ことり」さんに歌とピアノを、「自由ヶ丘太鼓」さんに太鼓の生演奏をお願いし、等身大の自分、コロナ下の社会、護摩焚きの煙から発想した龍の踊りなどを踊りました。

タイトルの『光から』は、光に包まれて生まれた命が、さらに光輝くように願いを込めて踊りました。

最後には風船をお客さまへ渡して、大きな布といっしょになって、踊りました。

子どもたちの歓声がうれしく、ふわふわの布とふわぁっと上がる風船に、心が柔らかく温かくなってもらえたことと思います。

秋の花々に囲まれての舞台。

たくさんの方々から、年々よくなってきているとの声をいただきました。

が、まだまだのところもたくさんあるので、改善できるよう努力していきます。

また、舞台を観てくださった方から参加したいの希望があり、新たなメンバーが加わり、次への舞台と向かっています。

次の舞台も秋を予定しています。

場所は今、あちこちを探しています。

今回の特徴は、『風と踊ろう』卒業生で、現在、環境デザインを専攻している美大生の卒論とのコラボ。

今までにない空間作りができそうです。

まだまだ未定の部分が多いですが、キーワードとして挙げると、

モダン

魔法

反射

フレーム

綿毛

結晶

また、みんなの「やりたい!」をたくさん詰め込んで、次の作品を作っていきたいです。

いつもレッスンの時に深呼吸をします。

深呼吸をすると、スイッチが入ります。

今、生きてる

今、音が聞こえる

今、体が動く

うれしい!

しあわせ!

みんながいる

みんな大好き

たくさんの人にプラスのエネルギーを届けたい

踊れてしあわせ!

ありがとう、体!

ありがとう、みんな!

この気持ちを忘れずに生きていきたいと思っています。

たくさんの方々のおかげで、こうやって踊れ、毎年の舞台ができています。

心より感謝申し上げます。

お礼は、次の舞台で、新たな感動を届ける事。

心に残って、ずっとエネルギーとなるレッスンや舞台をすること。

そのために学び続け、感性を磨き続け、工夫し続けたいです。

これからの『風と踊ろう』の活動も応援していください。

ABOUT ME
大塚 祐三子
風と踊ろう代表。外での野外ダンス、創作ダンス、マタニティ、大人の表現活動などの舞台をやっています。