風と踊ろう
心も体も内側からしなやかにして踊ろう
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次へと伝えたいもの

孤の会の舞台を観に行きました。

袴姿の男性のみが踊る日本舞踊でしたが、モダンダンスのような雰囲気もあり、勉強になりました。

孤の会とは、”日本舞踊のすばらしさをより多くの方に知っていただくため、そして伝統ある日本舞踊を新しい形で未来へつないで行こうと志を同じくする者たちが、流派の垣根を超え、手を携えたユニット”だそうです。

 

若い頃、着物を着る生活にあこがれていましたが、やっと自分でなんとか着れるようになり、折角の機会なので、着物で出かけました。

着物を着る人が少なくなったといわれますが、たくさんの方が着物で観覧に来ていました。

 

いただいたばかりの松の模様の着物を年末年始と何度も着ました。

ぱっと見たときは、とても地味な感じでしたが、着てみると顔映りものよく、地味などころか木漏れ日が差しているかのようで、とても気に入りました。

着物は洋服にはない色がたくさんあって、魅力が尽きません。

纏う感じも心地よく、こんな美しいものを受け継げる喜びもあります。

毎年、お世話になった方々をお呼びしてお茶会をするのですが、松の柄のおかげか、年末には

「一足早くお正月の気分になりました。」と喜んでいただき、母にも、

「やっと自分でキレイに着物が着れるようになった、自分でお茶会もできるようになった。」とほめてもらいました。

思えば、茶道も幼い頃に母がしていたのを見て、凛とした母の姿が心に残って、自分もやっているのかもしれません。

母の着物、母の使った道具を使えることも喜びです。

 

物ばかりでなく、ずっと受け継いできた文化を学べることは、とてもありがたいことです。

 

次へと伝えたい、私が学んできたたくさんのことがあります。

日常生活の知恵、忘れられない絵、本、言葉、学び続けているボディートーク、作り上げてきた数々の舞台・・・。

 

弧の会の舞台でも、日本舞踊を次へと伝えたい!と、前日には小学生から高校生の子どもたちへのワークショップがあり、この子ども達が舞台ではじめに『さくらさくら』を披露してくれました。

わかりやすくなるように、作品の解説も丁寧で、楽しい話がたくさんの舞台はとても親しみやすかったです。

最後の作品『御柱祭』は70回を超える再演を重ねているそうで、平成20年度文化芸術祭優秀賞を受賞した作品で、照明も美しく、迫力のある太鼓に、もう一度和太鼓で踊りたくなっている私がいます。

今年はなぜか”祭り”にアンテナがひっかかります。

 

受け継がれている”祭り”の魅力が私たち『風と踊ろう』の舞台に影響を与える予感がします。

たくさんの素晴らしいものに囲まれている私たち。

伝えていただいたものを大切に次へと繋ぎ、進化させていきたいです。

そうして、つないでいただいた命を、喜びで輝かせたいです。

ABOUT ME
大塚 祐三子
風と踊ろう代表。外での野外ダンス、創作ダンス、マタニティ、大人の表現活動などの舞台をやっています。