風と踊ろう
心も体も内側からしなやかにして踊ろう
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転倒防止は体を固くしてしまう!? ケガを防ぐいい方法。

ヤダヤダヤダ~~~!!!!

小さな子がひっくり返って手足をバタバタさせて泣くことがありますよね。

実はこれは、泣いて自分自身をほぐそうとしていることもあるのです。

でも、大きくなった私たちがやるのは、ちょっとカッコ悪い!

だから、私たちはこれをイヤイヤ走りでほぐすのです。

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「イヤイヤイヤイヤイヤ・・・・。」

と言いながら、足を小刻みに震わせて走ります。

全身ぶるぶるです。

 

「イヤな時は、イヤを言ってもいいんだよ。」

のメッセージも込められています。

 

『風と踊ろう』のウォーミング・アップには必ずこのイヤイヤ走りがはいっています。

別名『忍者走り』!

子どもたちは、忍者に変身して、忍者のごとく駆け回ります。

 

「よおい~」パン!

の合図でみんなが「イヤイヤイヤイヤ・・・・」と言いながら、なるべく人の傍を通り抜けます。

決してぶつからないように上手にすり抜けていきます。

これは、人間関係にも影響をするのですが、上手に他人にぶつからないで自分の行きたい(生きたい)所に行くことにもつながります。

あっちでぶつかり、こっちでぶつかり、もめごとはいやですよね。

しなやかにいきたいものです。

 

また、地震かなにかで、大勢の人はひしめき合う中避難をしなければならない状況になったとき、隙間をみつけてすばやく動けることにもつながるでしょう。

バーゲンにも役立つ!?

 

そして、いきなり

「ストップ!」

の声。

それと同時にストップです。

これは、瞬時に体を変える練習です。

やめるときは、さっとやめられる。

行きたいときは、さっと動けると言うのが大事です。

「早くやっておけばよかったなぁ~。」

「あのとき、こうしておけば、こんなことにはならずにすんだのに・・・。」

なん後悔したくないですよね。

それよりなにより、臨機応変にすばやく体の在り方を変えられるということは、自分の身を守ることにつながります。

 

ストップで、固まった後は、

「とろ~~。」

とこれまた一瞬にして溶けていきます。

床に肘やひざをぶつけることなく、とろ~っと溶けて液体になって溶けていきます。

これが気持ちいい!

転びそうになったら、これです!

固体で倒れると、衝撃が大きいですが、体を柔らかくして倒れるとケガがひどくならずにすみますよ。

 

「そんな、とっさのときにそんなことできる!???」

なんて声が聞こえてきそうです。

 

そうできるように、日ごろから身のこなしをよくしておかなくてはなりません。

 

ちなみに、とろ~っと『トロケ寝』をした後は、らせん状に起き上がってきます。

子どもたちには、「ソフトクリームで起きてくるよ。」と声をかけています。

らせん状に動くというのも、体の中の通りがよくなり、気持ちのいいものです。

 

膝の悪い方にもお勧めです。

「よっこらしょ。」と上下運動で立ったり座ったりが大変でも、回りながら立ったり座ったりすると、とってもスムーズです。

 

巷では「転倒防止」の講座が開かれていますが、「転ばないように!」と気をつける意識は体を固くしかねません。

それよりも、いつでも「とろ~」といこう、「私はどんな風にでも変化できる。」と意識する方が、しなやかに生きていけそうではありませんか?

 

ご年配の方には、座ったところから、とろ~っととろけることから始めてみてください。

声を出すことが大切です。

だまってやるのと、声を出すのとでは、体の柔らかさ、動きのなめらかさが違います。

 

私自身の経験では、踏んではいけないものを、踏みそうになったときすばやくその横に足をつけて、ころりんといけたので、踏まずにセーフ!ということもありました。

折りたたみ式の自転車のロックがかかってないまま乗ってしまって、すってんころりん!

はずかしかったけれど、上手に道路に転がれました!

そういえば、あれだけしょっちゅうねんざをしていたのに、もう何十年もしてないな~。

バレエのレッスンで立つときは、いつでもとろけられるようにして、そっと立ちます。

 

体が変わると、身のこなしが変わります。

考え方や人間関係にも影響があります。

色んなことがあるけれど、上手に転んで、しなやかに立ち上がれる人生でありたいと思っています。

ABOUT ME
大塚 祐三子
風と踊ろう代表。外での野外ダンス、創作ダンス、マタニティ、大人の表現活動などの舞台をやっています。