風と踊ろう
心も体も内側からしなやかにして踊ろう
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自分らしさの表現を

私がダンスを始めたのは、大学4回生のとき。

陸上部の後輩に誘われて、違う学部なのに、受けに行ったんです。

そこで、ジェスチャークイズの問題を書いて、それを表現するという授業だったのですが、書いた文が先生の目に留まり、こんな感性を持つ子にきてほしいと、先生の持つプロのダンスカンパニーで踊らせてもらうことになりました。

それからは、もう無我夢中。

一生懸命練習して、振りを覚えて、踊りまくりました。

羅生門のカラスや暴走族、飛脚など、モダンダンスとジャズダンスでシリアルなものあり、コミカルなものありの舞台でした。

それから、3年も経つと、自分の作品が作りたくて、曲を選んで振り付けを始めました。

というよりも、だんだん人の振り付けで踊るのが苦手になってきたのです。

 

「私はそうは思わない!そんな風には踊りたくない!」

というのが出てきました。

そうなると、なかなか人の作品に出るのが辛くなって、もう自分の作品で踊るしかない!という状況になってきました。

 

だから、私はなるべくみんなに振りを考えてもらう機会を作るようにしています。

 

子どもたちが面白がって遊んでいるときに、

「それ、使おう!」

なんていうこともあります。

 

基礎は絶対大事です。

私が自由に踊れるようになりたくって、バレエを始めたのも、そういう理由です。

基礎をしっかり学んだうえで、その型を取っ払って、自由にのびのびと踊ってほしいと思います。

 

でも、なかには、それが苦手な子も。

 

どうしていいかわからない。

 

グループで振りを考えるときも、もじもじして止まってしまう。

 

それでも、いいと思います。

アイデアなんて、湧くときもあれば、湧かないときもある。

 

振りを考えているときは、出てこなくても、朝起きた時、「あっ!」とピピンとくるときもあるし、お風呂でリラックスしているときに浮かぶこともよくあります。

舞台前はしょっちゅうそんな風に考えているので、一時停止をぼーっと踊りの世界のまま通過して、罰金を払ったことも・・・。

この癖だけはやめなきゃ!

 

 

だから、苦手だなんて思わないで、気楽に体を動かしてほしいと思います。

 

 

今、学校では、あまりに真似をすることが多かったり、みんな一緒になにかをしようというのが多いように思います。

個性を大切に!と言いながら、個性を出されるとやりにくいというのがあるからでしょうか?

 

 

「風と踊ろう」の振り付けでは、必ず、ここは自分で好きなように踊る!というところを作っています。

何をしても大丈夫。

「私はこうやりたい!」を大切に、少しずつ挑戦していってほしと願っています。

 

中学生、高校生になると、自分で曲を選んで、作品を作っていきます。

 

だって、40年近く年の差があるんだから、私の振りばかりじゃつまんないよね?

 

もちろん、私の世界感を好きでいてくれたら、うれしいけど、あなただけの世界感を表現してほしいとも思っているのです。

そのためにも、自分の大好きを大切にしてください。

これが好き。

このとき、気持ちいい。

こんなのおもしろい!

 

安心して、自分らしさを表現できる場を提供していきたいと考えています。

ABOUT ME
大塚 祐三子
風と踊ろう代表。外での野外ダンス、創作ダンス、マタニティ、大人の表現活動などの舞台をやっています。