紅葉の森でご~ろごろ

もう11月も終わりですが、今年の秋は暖かいですね。

秋の終わりに紅葉と踊りました。

♪だ~れかさんが、だ~れかさんが、だ~れかさんが、みつけた

小さい秋、小さい秋、小さい秋、みぃつけた♪

以前、舞台をしたことのある”見晴らしの丘”で、この歌を歌い、秋探しをしながら紅葉の森へと向かいます。

遠くに海が見え、広い空が広がるこの場所は、急な坂を練習の度に登らなくてはならなくて、舞台も斜面なので、なかなか体力的にきつかった舞台でしたが、たくさんのひよこたちが白鳥になりこの丘を舞ったことが、目に焼き付いています。

”見晴らしの丘”を下って、山道へと入ります。

「先生、みつけた!」

「見て見て!」

と早速子どもたちはバッタを捕まえたり、椿を拾って集めだします。

暗い山道をしばらく行くと、池の中を通る道があり、左手の池にはくっきりと回りの山や周りの茂みが写り、右手の池には夕日が反射してまぶしくキラキラ輝いています。

その池を回って行くと、大きな山茶花の木が出迎えて、紅葉の森へ到着です。

 

自然の中で踊る目的は、いつもと違った脳を活性化させることです。

まず、目を閉じて、どんな音が聞こえるのか耳を澄ませます。

鳥の声、木々のざわめき、みんなの息遣い・・・。

そして、足の下のたくさんの落ち葉で音を作って遊びます。

枝を使ったり、落ち葉を投げ上げたりして面白い音を見つけたら教え合い、真似し合います。

叩くと良く音のなる枝があったり、たくさんの落ち葉を木の幹に押し当てながらずらしていくと、カサカサカサ・・・と細かな音がなり心地良いです。

落ち葉を使いながら、声も出してみました。

落ち葉のダンスに合う色んな音を探します。遊びながら、どんどん発想が広がり、自由に動けるようになります。

エンヤの曲は森の中で踊るのにぴったりです。

葉っぱになって、木にくっついて空を見上げます。

風を感じたら、そっと木から離れ踊りながら降りていきます。

地面に転がったり、木に寄り添ったり、お友達に落ち葉をかけたりしながら踊ります。

みんなが森の中に溶け込んで、優しい表情でしなやかで柔らかに舞っています。

みんなの動きや笑顔に幸せな気持ちになります。

 

地球温暖化で世界各地で災害が起こり、これからの時代大変なことが多々ありそうです。

そんな時代を乗り越えていくためにも、自然と一体になることが大切だと思います。

そして、全身で感じてほしい!

私たちは自然の一部であること。

たくさんの恵みを受けていること。

どの生き物も環境の変化があっても、必死で子孫を残し、命をたくましくつないでいっていること。

この地球に生まれて、うれしい!

地球の生き物みんなみんな大好き!

 

 

最後は坂道をゴロゴロ転がりました。色んな転がり方で。

転がっていると、人間の脳がどこかへいっちゃって、楽しい楽しいうれしいうれしいがいっぱいになってきます。

 

帰り道はもうほとんど真っ暗な山道を通ります。

自然ってこういうことですよね?

ある大学のあるグループが無人島で暮らす体験をしていると聞きました。

その経験をした後は、みんな驚くほど変わるそうです。

自然の中で暮らせるって、私たち生きる力を目覚めさせてくれるのでしょうね。

 

こんな豊かな時間をまた過ごしたいと思っています。