風と踊ろうでは毎レッスンに「体ほぐし」を行います。
風と踊ろうの教室では、毎レッスンで「体ほぐし」というものを取り入れています。
これは、体を柔らかくし、気持ちをほぐし、心豊かに踊るためのウォーミングアップのようなものです。
今回はそんな「体ほぐし」について詳しく書きました!
「体ほぐし」とは
体ほぐしには、一人ほぐしと二人ほぐしがあります。
自分で自分を元気にしよう! 一人ほぐし
体を揺すったり、たたいたり、声を出しながら色んなところをほぐしていきます。
動物のように、ぶるぶるっと体をふるわせたり、あくびをしながら伸びをしたり、内からしなやかに柔らかくなっていきます。
やっぱり人の手は気持ちいい! 二人ほぐし
ほぐされる人はうつ伏せに寝て、ほぐす人はチョウチョがふわっととまるように背骨に手を乗せて、やさしく背中を揺すったり、たたいたります。
ほぐされる人は「あ~」と気楽に声を出します。その声を聞きながら、詰まっているところ、固いところがほぐれるように、声をかけながらほぐします。
体と心は結びついていくので、「気づかいがありますね。」「苛立ちがありますね。」など、心の面にも焦点を当ててほぐすと、より早くほぐれます。
特に背中などは、手が届きにくいので、温かい手でほぐしてもらえるとありがたいですし、なによりほっと安心します。
なんで「体ほぐし」をするの?
体ほぐしの目的は『息ほぐし』。
息はふっと楽になって、呼吸が深くできるようにほぐすことが肝心です。
ストレッチだけだと、表面の筋肉は伸びても、体の中身、内臓などは固いままの場合もあります。
それでは、体の中心にエネルギーを通して、しなやかに踊ることはできません。
また、日常のストレスをかかえて、(子どもだって、色んなことがあってます)レッスンに来ることがありますが、心が固いと体も固いままで、怪我をしやすくなります。
体ほぐしは心ほぐしなので、色々あるけど、ここにくれば、みんなの温かい手と息があり、ほっとできるという場になっています。
ストレスを出して、本来の自分に戻ってはじめて、自分らしく表現ができるのです。
「体ほぐし」を嫌がる人もいます
人に触られるのが嫌!という方は、二人ほぐしはしたくないかもしれません。
繊細な方ほど、強引な手や無神経なほぐし方をされたくないと、体を固くして自分を守りたいと思うでしょう。
また、動物の声なども出すので、「なんでこんな声を出さなくちゃならないの?」ととまどうこともあるかもしれません。
体ほぐしのときは、「ほぐされる人がプリンになるようにほぐそう!」とか、「赤ちゃんをほぐすと思ってほぐそう!」などの言葉をかけ、イメージしながら、繊細に優しくほぐしていきますので、初めは警戒があってもすぐにその気持ち良さを感じていただけると思います。
動物の声も、動物は意味があってその声を出しているので、気持ち良く声が出るようになってきます。
体幹の通りを良くするオオカミの遠吠え。
頭蓋骨のなかを振動させ、目がすっきりする牛の声。
慣れてくると、その気持ち良さがわかるようになってきます。
体ほぐしの効果
体ほぐすをすると、色んな変化がみられます。
体の内側から柔らかくなるので、血液、体液、神経などの通りがよくなり、ホルモン分泌もよくなります。
だから体調がよくなります。
冷え症の改善。
乾燥していた肌に潤いが出てくる。
自立神経が整う。
風邪などをひいても治りが早い。
関節の可動性が増す。
ストレスが減る。
そのために、怪我が減る。
体の内から動くことができるため、大きく動くことができる。
表面だけのストレッチより、さらにのびやかに踊れる。
しこりやユガミを取り除ける。
癖のない踊りをすることができる。
繊細な感覚を身につけることができる。
内を感じる力が増すので、体や心の違和感をいち早くキャッチでき、早めの対処ができる。
息がほぐれる。
聞く人が癒されるような温かい声が出せる。
おおらかになる。
人間関係がよくなる。
まだまだ、体のほぐしの恩恵はたくさんあります。
すぐに表れる変化と、長くやるうちにいつの間にかよくなっていること、色んな効果が感じられるはずです。