ハロウィンの情熱
朝、四時半に下へ降りてみると、電気がついている。
また、うたたね!?
と主人を疑い、のぞいてみると・・・。
そこには、必死に作業をしている娘の姿が!
「徹夜!?」
と私。
「さっき、ちょっと寝た。」
と娘。
「どのくらい寝た?」
「時計見てないからわからん。」
お願いだから、電車で爆睡してどこか遠くまで行っちゃった~なんてならないでね。
「お母さん、手伝って~、もう、疲れた~。」
「え~、できんよ。弁当作らんといけんやろ。」
すごい数のおばけちゃんを目の前に、
「クリームがなくなった~。」
「もう一回作る~。」
などと叫ぶ娘。
お~い、場所を開けてくれないと、料理できないよ~。
と、思いつつ、あまりの一生懸命さと学校へ行く時間がせまっているので、声をかけられずに、すみっこで他の準備をしました。
「できた~!!!」
「でも、片づけでき~ん!」
わかった、わかった、もういい、もういい。
「この情熱は何!?」
と聞くと、
「ハロウィン好き。」
そっか~。
昔から好きだったよね。
お姉ちゃんにくっついて、近所を仮装してお菓子もらいに回ったときも、眼帯してかっこいい海賊になったよね。
そこに、浮かぶ主人の姿。
このお方も、毎年、ハロウィンの仮装を人一番楽しんでいるんだよね~。
おかげで我が家には変なかぶり物がいっぱい!
どうしてくれる!?
この血はしっかり娘に受け継がれている。
幼い頃から、誰かの誕生パーティ―となれば、手品の練習をし、シルクハットとマントで登場。
AKB48の踊りになったときもあったけど、段ボールをかぶって、その段ボールの顔が七変化する踊りを作ったり、色んな小道具を使っての人を楽しませるための創意工夫は半端ない!
ホント、あんたのおかげでどれだけおもしろいかわからないよ!
この娘の情熱は将来どんな仕事へとつながっていくのだろう・・・。
長女は、
「今、一番忙しいから待って」
と、ラインの返事が来ないことを心配したら、こんな返事をくれるくらいガンガン大学でがんばってるみたい。
小さいときは、私の手を絶対離さなかったのに、この一人暮らしを謳歌する自立ぶりはなんなん!?
逞しく育てよう!の通り、ホント逞しくやってくれてます。
ハロウィン好きの次女は、まだ何をやりたいかわからないみたい。
「もてなし好き!」
というのは、わかっていて、先日は一緒に旅館での接客の体験レッスンを受けました。
某有名旅館のおかみさんが講師で、私たちのためにもてなしの心を教えてくださいました。
「裏表があってはダメ。
お客様をもてなそうとおもったら、まずは自分の部屋をいつもきれいにしておくこと。」
なんとありがたい言葉。
ほんとにそうだよね。
私も舞台前は、必ず「部屋をきれいにすること」を伝えるけど、《常に》が大切だよね。
その他、歩き方、笑顔の作り方などを通して、生き方、心構えをお話くださいました。
体験の私たちに、しかも私たち二人だけだったのに、こんなに一生懸命大切なことを教えてくださるその姿に、第一線の現場で真のおもてなしをする方の姿を見たおもいでした。
大好きを大切に!
これを基本に育ててきた娘たち。
どんな仕事をするようになるのかな~?
今日、娘の怪獣タルトで笑顔になるたくさんの顔が目に浮かびます。