効果的な学習法 ~学校と部活とバレエの両立のために~

メンバーの中の3人が、今年中学生になりました。部活も始め、忙しい中がんばってレッスンに来てくれています。
限られた時間の中、やらなければならないことをこなしつつ、大好きなことを続けるための効果的な時間の使い方、学び方について考えてみます。
積極的に取り組む
学校での勉強は受け身になりがちです。受け身で学ぶとなかなか記憶に残りにくく定着していきません。
知りたい!わかりたい!の気持ちがあると、自ら調べたくなり、質問したくなるものです。
だから好奇心旺盛!ということはとても大切です。
子どもは基本的に好奇心旺盛です。色んなことを不思議に思い、発見し、工夫し、遊びにつなげていきます。
その好奇心を失わずにいると、色んなことに興味が持て、学習も楽しくなります。
面白い!と思ったことは、とことん気のすむまでやる中で、集中力もついていきます。
そうは言っても、たくさんある教科の中には、興味が持てないものがあるかもしれません。
好きなものだけを学べるといいのですが、現在の日本の学校では、そんなこと言ってられません。
試験のためだけの勉強ということもあるでしょう。
なるべく自分の興味あるとこに結び付けて、それを学ぶ意義が見つけられるといいですね。
バレエは総合芸術なので、わたしは色んな事にアンテナを張って学んでいます。
文学も、歴史も、生物も、絵も、音楽も、古典芸能も、民族舞踊も、どれをとってもダンスに結び付き、役立つので、毎日学ぶのが楽しくてたまりません。何がどんなところで役立つかわかりません。
でも、学生のときはそれに気がつかなかったなあ・・・。残念なことに。
試験のためだけの勉強となると、どうしても単調になりがちですが、自分が本当に好きなことにつながるという意義を見出すと意欲もわきますね。
是非、人生を通して追求したいものを探してほしいです。
目の前の試験も大事。その先の未来の自分の夢実現のための学びも大事。目先のことばかりにとらわれず、自分の本当に興味あるもの、好きなことを忘れずにいてください。
どうしてそうなるのだろう?知りたい!わかった!・・・と喜びいっぱいで学んでいきたいですね。
集中できる時間を大切にする
人間の集中力って、そんなに長くないのです。
しっかり集中できて20分くらい。まあまあ集中できるのが学校の授業の45分くらい。がんばってなんとか持ちこたえられるのが大学の授業の90分くらい。だからTOEICとかの試験は長くて集中力の限界を超えてしまって、きついですよね。
効率よく学習するには、しっかり集中できる20分と、リラックスして気分転換する休憩を、交互にうまく挟みながらやることです。
私は大体、20分何かに集中して勉強したら、席を立って別のことをします。ストレッチしたり、家事をして気分転換します。
そして、それを繰り返しながら、疲れてきたら、声を出して学ぶ方法へ変えます。
声を出すと、体の中に酸素がいっぱい取り入れられて、リフレッシュします。
ストレッチも「ふわあ~~~。」と声を出して、伸びをしたり、首を回したりすると、黙ってのストレッチよりすっと良くほぐれます。
勉強中は首を固定していることが多いので、ぶらんと首を下げる運動もおすすめです。ちょっと四つん這いになってゆれるとか、前屈して首をぷらぷらとゆするといいですよ。
あくびをすると、酸素をいっぱい取り入れて、体がよくほぐれますので、休憩には、積極的にあくびがでるような動きをしてみてください。
酸素をいっぱい取り入れるという意味で、歌を歌うこともいいですね。リズムに乗って体をゆすりながら歌うといい気分になれそうです。
そして、おすすめは朝の勉強!
朝は一番頭が働きます。
寝起きは特に閃きがたくさん起きるので、大切にしたい時間です。閃きにはリラックスが大切なので、なるべくこのリラックスタイムが取れる生活習慣を作りたいですね。
あっ、ひょっとしてこうしたら上手くいくかな?これとこれを結び付けてみよう!疑問に思っていたことをぼんやりした中で考えると、ふと名案が思い付くことがあります。
記憶するだけが学習ではありません。閃きによる、次への行動が生まれます。
もちろん記憶のための学習も、疲れた学校後や仕事後よりよほどすいすい頭に入ります。
私は中1から、朝のラジオ英会話で楽しく声を出して英語を学ぶ習慣がつきました。この習慣は宝物です。
朝はななかなか起きれない!という声をよく聞きますが、ぜひ、寝る前に体ほぐしをしてその日の疲れやストレスを取り、いいイメージをたっぷりとして、睡眠の質を上げて目覚めを良くしてください。
朝の学習の効果はとても大きいです。
すぐに復習、すぐにアウトプット
悲しいかな人間すぐ忘れます。
だからこそ、すぐ復習!授業やレッスンが終わったら、もう一度、覚えておきたいことを思い出します。
頭の中だけでなく、書くなり、伝えるなりすると、わかっているつもりだが、わかっていなかったことが結構判明します。
だれかに教えるつもりで学ぶということも効果が上がります。本当に理解していないと教えられないからです。
そして、次の日にも復習!とにかく定着を早くすることが大切です。
わたしは学んだことを、よく家族に話します。すると、質問が来て、「あれ~分かったと思っていたけど、説明できないぞ~。」と気づかされることもあります。
そこで、もう一度説明できるように学び直すと力がつきます。
インプットしただけでわかったつもりになることをさけ、アウトプットしてみて、わかっていることとわかっていなかったことをはっきりさせましょう。
家族で今日学んだことを話し合うと話題が広がって楽しいですよ。理解も深まって、一石二鳥!
心と体と頭は結び付いている
受験生になったら、部活を引退して、勉強に集中!というのが当たり前でしょうか?
ずっと勉強ばかりしていては、頭も体も固くなってしまいます。
同じ姿勢を続けていては、血行が悪くなります。血行が悪くなるということは、脳へ酸素が十分に運ばれないということです。
また、首を固定して下ばかり見ていると、目の動きが悪くなります。目の様々な動きは、脳への刺激となります。脳トレと称して、わざわざナンバーチェイスなどをして、目のトレーニングをしますが、それほど脳の活性化に目の動きは大切なのです。
スマホやパソコンを長く使うと、目が動かなくなります。帯電して血行も悪くなります。長く使わなければならにときは、こまめに席を立ち、首を回して、遠くを見ましょう。
健康であることが効果的学習にはかかせません。体が元気でスッキリしていると頭も良く働き集中もできます。
1日1回は汗をかいてほしいです。汗をかくことで、代謝がよくなり、老廃物が毛穴からも出ます。体温調整もしやすくなり、風邪もひきにくくなります。
運動することによって、エネルギーが発散され、睡眠の質も上がります。
気分転換にもなり、ストレスも軽減されます。
体をしっかり動かし、心も体も健康であることが、頭をよく動かすことにもつながっていきます。
限られた時間を有効に使うためにもの、頭と心と体は結び付いている!ということを覚えておいてください。
最後にバレエをがんばっているみなさんには、毎日の練習が大切なことを忘れないでください。試験前でレッスンに来れないときでも、気分転換の休憩に気持ちよくストレッチや体ほぐしをしてください。
森下洋子さんの言葉に「1日休むと自分にわかり、2日休むと仲間にわかり、3日休むとお客様にわかる」というのがありましたね。毎日の少しの努力を積み重ねることが、夢をかなえる力となります。
限りある大切な時間を、有効に使い、実りある人生を送りたいですね。