国語がもっと好きになる!朗読講座のご案内

ダンスが大好きな私です。

「ダンスのためなら、なんだってやる!」のスタンスでここまで生きてきています。

そして、今、ダンスのために朗読に夢中です。

どうやって朗読がダンスに役立つの?と疑問に思われるかもしれません。

でも、本当にたくさんの大切な意味があるのです。

 

  • 声が変われば踊りが変わる

 

声は毎日使うものです。無意識に毎日声を出しています。しかし、毎日使う声だからこそ、自分をほぐし、周りの人もほぐせるような発声をしてみませんか?

私はボディートーク協会会長の増田明先生の作られた『声の道を開く』のCDを聞きながら、発声練習と体ほぐしをしています。

 

このCDはタイトルの通り『声の道を開く』ための様々な方法が入っています。そして、増田先生の温かく柔らかく伸びやかな声とともに練習できるのです。聞くだけでも気持ちよくてほぐれます。

 

内容は「しなやかな内動」を作るための発声から始まります。体の内側がやわらかくないと温かく伸びやかな声にはなりません。そのために声を使いながら、体を揺すって柔らかく通りをよくしていきます。はずむ声、足元まで落とす声、湯気のように広がっていく声などで全身をほぐしていきます。

ボディートークの発声で特徴的な動物の声もあります。牛もカラスも力まずに全身に気持ちよく声を響かせていますよね。いい声を出そうとしていないところが大切です。

動物の声を出すと、気持ちよく体がほぐれ、頭もスッキリします・

その他、「遠声」遠くへ呼びかける声や、「母音のつながりをなめらかにする発声」などを、言葉あそびや和歌などを使いながら練習します。

 

アナウンサーや演劇をされる方も発声練習をされると思いますが、一語一語はっきりと発音することや声がよく通るための練習ではないでしょうか?ボディートークの声に慣れてくると、時々、固く大きな声や冷たい声に「聞きたくないなぁ。」と思ってしまうこともあります。

 

柔らかく温かい声が出せるようになるためには、しなやかな体作り自体が不可欠です。内側からやわらかくしなやかな体から出される声は、聞いている自分もほぐれ、自分の周りの人もほっとしてほぐれてくるのです。そんな声だと、「もっと聞きたい!」と思いますよね。

だから、怒っている人の声は「聞きたくない!」と耳が蓋をするのです。そうして毒の声を聞かないようにして自分の身を守るのです。突発性難聴などもそういうところに原因があることがあります。

日々、しなやかな体作り、穏やかで温かい声が出せるように練習をして、それがしなやかな踊りにつながっていくのです。

 

 

  • 詩人や作家の感性を踊りの表現に活かす

 

このような発声練習をした後に、自分の好きな詩や物語の朗読をします。

今は樋口一葉の『たけくらべ』を読んでいます。「5000円札に載っているだけある日本を代表する素晴らしい作家だ。」と先生も感心されている文章です。

「和歌のような響きを持つ美しい日本語」と聞いて選んだ作品ですが、初めて読んだときは、難しくてとても無理だ!と思いました。しかし、読みやすいところから読み進め、教えていただいていると、どんどんその世界に引き込まれるようになりました。今では、樋口一葉は本当にすごい感性の持ち主だとはっきりわかりますし、その文を声に出して読むことが楽しくてたまりません。

 

先生にたくさんの優れた詩や俳句、歌、物語などを選んで教えていただきましたが、言葉の持つイメージや息の奥深さを素直に、且つ熱心に表現していくと、どんどん作品が立体的になってきます。そして、いかに自分だけでは浅くしか読めていなかったことに気づき愕然とします。こんなに面白く、素晴らしい作品を読んでいながら、その素晴らしさに気づいていなかったのか!、今まで自分は何をしていたのか!と、もったいなく思われます。やはり詩人や作家は、自分とかけ離れた素晴らしい発想をし、表現力を持っていることに感動します。

 

素晴らしい作品がたくさんあっても、自分の中に取り入れないことには、出て来ることはないのです。やはり、たくさんの優れた作品を深く読み、味わい、自分のものすることが大切です。それはきっと自分の中で熟成して、ダンスで表現するときに役立つはずです。

 

また、ダンスで踊る歌の歌詞を深く読み取ることにもつながり、振り付けのイメージをダンサーに伝えるときにも、言葉が豊富でないとうまく伝わりません。レッスンでも、どのように伝えれば、この人に心に響くかを探りながら、言葉を選びます。

 

舞台の構成をするときにも、物語の構成、詩集の構成などが頭に入っていると役立ちます。ただ、作品を並べればいいわけではありません。お客様の心に何を残したいか、そして、それが一番よく伝わる方法を探さなくてはなりません。朗読するときも、全体を頭に入れて、どのような色合いで、どこを盛り上げて、音楽的にまとめるかということを学んでいます。

 

このように朗読をすることで、どれだけダンスのためになるかがおわかりいただけましたでしょうか?

 

黙読ではわからない奥深さが、声を出して表現することでわかってきます。そして、本を読むことが、国語がますます面白くなります。一緒に物語の世界へ飛び込んでみませんか?

 

 

国語がもっと好きになる!朗読講座

 

*内容 身体ほぐし、発声練習、詩や物語を声に出して読んでみる。

*日時 毎月第2土曜日14:00~14:50

*場所 自由ヶ丘コミセン

*対象 小学生以上~大人

*参加費 1000円

*要予約 090-1920-4554 大塚まで

*動きやすい服装で参加してください。