”親子あそび”で日本人としての根っこを育てたい!
親子遊びのわらべうたの講師のしずのさんとは、娘が赤ちゃんだったころに出会いました。
月一回、保育園で開かれるしずの先生の”わらべうた”の講座が、子育て中の私の一番の楽しみでした。
おかっぱ頭のしずの先生は、大人なんだけれどもとても可愛らしくって、子どもの心をもっていてお茶目で優しく、もう20数年前から大ファンなんです。
わらべうたのときはいつも、かご中にはなにやらいっぱいの宝物を詰めてもってきてくださいます。
かごの中の小さなお人形、布、植物、箱、石・・・そんなものが、しずの先生の魔法で動き出し、おとぎの国へと私たちを連れていってくれます。
先生の優しい声で歌われる歌にどれだけ癒されたかわかりません。
引っ込み思案でいつも私にぎゅっとしがみついていた娘も、その時間だけは
「○○ちゃん、来てくれる?」
の呼びかけに、不思議と私から離れて先生のところに行けていました。
温かい息に包まれて、親子で安心して自分を解放できるとても豊かな時間でした。
この素敵な時間をもう一度過ごしたくて始めた”親子遊び”。
娘たちは成人して、この場にはいないのですが、改めてその価値を感じます。
ずっと受け継がれてきた歌を歌う喜び。
しずの先生のお言葉をご紹介いたします。
”桜色の春が新緑へと変わっていきます。
日ごと移ろいゆく季節の妙を年とともに深く感じるようになりました。
いつの間にか70代に。
”ばあば”になり、孫たちも大きくなりました。
そんな自分とわらべうたのおかげで出会わせてもらえたたくさんの方々とのご縁が愛おしくてなりません。
わらべうたは時代を超えて、大人から子どもへ、子どもから子どもへと脈々と手渡せれ、伝播されてきました。
乳児に歌う子守歌やあやし歌は、温かなぬくもりや柔らかい声に包まれることで、信頼や安心感となって、心の深いところにしまわれます。
わらべうたや民謡の音階は、この国だけのものです。
歌の中には、古くからの日本人としての考え方や智恵、子どもへの愛情が詰まっていて、私にはご先祖様からの贈り物のように思えるのです。
先日終わりましたが、NHKの朝ドラ『カムカムエブリバディ』で「おいしゅうなれ、おいしゅうなれ・・・。」というあんこのおまじないが出てましたね。
わらべうたもおまじない、祈りです。
「大きゅうなれ、かしこくなれ、つらいことがあっても生きていけ。」
愛され、慈しんで育てられ成長していく、命の源です。
仲間とわらべうたで我を忘れて遊ぶ。
小学生になり、数人で声を合わせて聴き合える。
温かで優しい声を合わせ、その響きは美しく、そして心が通い合っていると感じることは、幸せな気持ちにしてくれます。
そして、それは『風と踊ろう』のみなさんのしなやかな踊りを見ても、思うことです。”
西洋の古い時代の曲やバッハやシューベルトなどの合唱をされているしずの先生は、
「自国の音楽(歌)をしっかりと体に入れることが大切です。
大人になって根無し草にならないように、日本人としての土台をきちんと作りましょう。」
とおっしゃられています。
私は英語を教え続けて35年近くになりますが、やはり大切なのは母国語。
美しい言葉、響き、文化・・・学べば学ぶほど魅力がいっぱいです。
そして日本人としての根っこをしっかり持っていることが、国際社会で活躍するうえでも大切だと思います。
しずの先生との親子遊びは
*日時 4月は24日(日)10:00~11:00
5月は15日(日)10:00~11:00
*場所 自由ヶ丘コミセン和室
*参加費1家族1000円(赤ちゃんからおじいちゃん、おばあちゃんもご依頼にどうぞ)
11:10~12:10の体ほぐしも追加料金なしで受けられます。
*コロナ感染症対策として、完全予約制です。
ご予約は090-1920-4554 大塚まで。 kazetoodorou05@gmail.com
初めてでもなつかしい、優しい気持ちになれる場所です。
お待ちしています。
写真は、しずの先生からいただいたカタクリのお花畑です。