風と踊ろうの2019年の振り返り。


2019年が終わろうとしています。
無事に。
無事であることに感謝して、今年を振り返りたいと思います。

毎年、舞台を軸に動いている私です。

今年は初めて宗像市文化芸術活動事業補助金の助成をいただき舞台をしました。
年度末のぎりぎり3月31日に。

桜と踊りたい!の想いからの舞台でした。
すっかり葉を落とした貴船神社の大きな桜の木との練習。
天気が気になるのはいつもの事ですが、ふくらむ蕾を見守りながら、ちょうどそのときに咲いてくれるだろうか?
寒くはないだろうか?
風はつよくないだろうか?
いつも以上に祈りながら、満開の桜と踊れるところをイメージしました。

そして、舞台当日、満開の桜!
多少風もあり、寒くなかったとは言えませんが、途中雲の切れ目から日も差し、桜と踊ることができました。
イクリさんの生演奏とともに・・・。
ふわあ~と動く大きな布、ふわふわの地面、やさしい歌声、たくさんの方の温かい想いに包まれて、幸せな舞台でした。
春をテーマに、どんな花を咲かせたい?
どんな風に咲かせたい?
子どもから大人まで、それぞれ自分なりの表現を模索して、1人1人が美しい花を咲かせてくれました。

いろんなものと踊ろう!で、たくさんの子どもたちと遊びました。
新聞紙や風船、大きな布。
それらを使って、動いてみる。
発見がいっぱい!
こんな遊びをたっぷり子どもたちにはしてほしいと思っています。
自分でいっぱい感じて工夫して動いてみる。
感性を育て、表現できる力を育む時間です。

また、小学生に向けて、劇も上演しました。
子どもたちの大好きな怖い話『3まいのおふだ』。
桜の踊りからしっとり始まりますが・・・。
白髪を振り乱し、血相を変えた山姥が、子どもたちの中まで入り、小僧を探します。
その山姥と戦う、川や砂山、おしょうさん。
子どもたちのすごい叫び声にびっくりしました。
最近の子はなかなか声が出せない・・・と心配していましたが、あれだけ大きな声が出せたら、大丈夫でしょう。

風と踊ろうの舞台は野外なので、どうしても春か秋になってしまいます。
春の『さくらまつり』から、まだあまり日が経っていなかったのですが、
2回目の宗像市文化芸術活動事業補助金の助成を頂いての舞台『翼』を行いました。
ユリックス芝生広場で移動式の舞台を。
いつ始まったかわからないような演出を工夫して、お客様の中まで入りながら、直前の参加申し込みの方もいっしょに『レッツゴー!』。
池に踊る人が映る舞台で、子どもたちが元気一杯に『くるみ割り人形』。
大人のリクエストで情熱的な『スペインの踊り』。
場所を移動して、白鳥の一生を表現した『翼』。
秋とは思えないような強い光がまぶしかったです。
観客参加型という事で、お客様のみなさまといっしょに歌い踊るコーナーも設けました。
お年を召した方が、気持ちよさそうに、大きく手を振って、歌い踊る姿に、とてもうれしくなりました。
たくさんの方々の心に残って、ずっとエネルギーを与えられるような舞台を作っていかねばとの想いを強めた瞬間でした。

今年の舞台がすべて終わり、今、ゆっくりと基礎の練習に戻った『風と踊ろう』です。
『翼』に出演してくださった方、見に来てくださった方が加わってくださいました。
丁寧に体と心をほぐし、まず感じることのできる柔らかくしなやかな心と体を作ります。
体の中心を感じて、あくびをするように踊ります。
舞台前の練習では、すっとんでいたフロアーバーでもう一度体づくりです。

次にこれをしたい!のリクエストも出てきています。
『光』の希望が多かったので、ぜひこれは踊りましょう。
大人は特に「上手になりたい!」の気持ちが強く、子どもたちへもいい刺激となっています。
夢中になっている大人がすぐそばにいる!っていいですよね。
質問も子供以上にしてくれます。
高校生はさっそく、自分の表現したいものを振り付けし始めました。

色んなことがあるけれど、人は表現することで自分らしさを取り戻していけるのだと思います。

たくさんの素晴らしい成長がありました。
感動する表現が見られました。
支え、支えられて温かい活動ができたと思います。
素晴らしいメンバーとともにいられることに感謝しています。
そして、心は、さらに素晴らしい活動にしていこうと熱くなっています。
たくさんの方々のおかげで、この活動を行っていくことができています。
皆様へのお礼は、また来年の活動で、より多くの方々へとお返しできたらと思っております。
これからも、どうぞ『風と踊ろう』をよろしくお願い申し上げます。