雨の中のご観覧ありがとうございました!


20数年野外で舞台をしてきて、初めて雨が降りました。

正確に言うと、舞台の直前、直後によく雨が降っていました。

でも、舞台の時に雨が降ることがなく、今回もきっと舞台が始まったらやむだろうと信じていました。

リハーサルから降り出して、なかなかやまない雨。

開場の3時になって、傘をさしたお客様が来られ、その数がだんだん増えていきます。

やるしかない!という気持ちと、みんなに風邪をひかせてしまうのではないかという心配。

「どうする?」

と聞いたら、

「やる!」「やる!」

との声。みんなのうなずき。

みんなの意気込みが、とてもうれしかった。

よし、やろう!

いそいで、濡れるの覚悟で本番の準備。

小雨の中、震えながら、出番を待ちます。

そして、音楽が始まり舞台へ。

雨が降っているけど、不思議と悲しいとか残念とかいう気持ちはなく、自然の中で踊るのってこういうことだ…と、受け入れる気持ちでした。

むしろ、雨を浴びながら、どんどん自然に近くなっている自分がいて、だんだん雨が気持ちよくなり、逆にうれしいような気持ちへと変わっていきました。

一週間前はまだ黄緑色だったメタセコイヤの並木は、舞台の日を知っているかのように紅葉してくれています。

ソロの部分は自然と振り付けが変わって、雨や木々と踊っていました。

雨なのにお客様がたくさんお越しくださって、傘の花にぐるっと包まれているようでした。

そんな中、大人もいつも以上にしなやかに、子どもたちは元気いっぱい踊り、みんなの表情がどんどんよくなり、たくさんの拍手をもらって、本番の魔法がかかっていきます。

泥んこになりながら、雨をものともせずに踊るのが楽しかった!

雨で滑って、転んでも泣かずに立ち上がり、駆け出した子どもたち。

たくましい!

出演者も、雨の中踊るのが楽しかったと感想をくれました。

いつも、本番が一番よくって、最後の最後でよくなるなあ~とは思いますが、今回は雨のおかげで、いつも以上の力が出せたような気がします。


お客様からも、

みなさんがイキイキとされ、毎回優しい温かい雰囲気を感じてます。いつも元気を頂いてます。

紅葉とアースカラーの衣装がきれいだった。不思議な雰囲気があり、映画の世界のようでした。

ダンスで表現するのって楽しいだなあってしみじみ感じました。

雨が降ってましたが、雨の恵と紅葉も綺麗で舞台が映えてとても良かったです。 作品のコラボもとても新鮮で素敵でした。

などのうれしい感想をいただきました。

 

さらにうれしいことに、舞台を見た方から一緒にこんな舞台で踊りたい!と、入会のお申込みもありました。

 

今回、卒業生とのコラボの舞台ということで、改めて、今までやってきた20数回の舞台を懐かしく思い出しました。

どの舞台も一つ一つ必死で作り上げ、とても懐かしく、大切な思い出です。

初めての雨の舞台をして、さらに、みんなでがんばればなんだってできる!どんな状況でもできる!という自信をつけてくれたのではないでしょうか?

雨にもかかわらず、本当にたくさんの方々に応援していただきましたこと、心よりお礼申し上げます。

 

また、次の舞台へと向かってまいります。

心と体の気持ちいい、楽しい、うれしいを大切に、さらにたくましく、しなやかに踊れるよう練習をしていきます。

これからも『風と踊ろう』をどうぞよろしくお願いいたします。