2025年を振り返って
全身全霊で取り組んだ舞台が無事に終わって、ほーっとしたら、もう今年もあとわずかです。12月に『無事』に過ごせた日々を振り返れることは、つくづくありがたいなぁと思います。
舞台

今年も最高の天気に恵まれ、穏やかな光に包まれて舞台をすることができました。
毎年、ギリギリにならないと仕上がらないのですが、本番ではみんながそれぞれの最高の力を出してくれることを信じて、そして必ず、信じた通りに力を発揮してくれるのです。
今年のミュージカルで歌った歌詞に
”うれしい うれしい みんながいて
うれしい みんなとうたえて”
というのがあります。
本当に、みんなと歌えて、踊れて、舞台を創り上げることができて、うれしかったです。
美しい自然の中、大楠の木漏れ日を浴びて、たくさんの方々に支えられて踊れるのは、なんという幸せなことでしょう。
今年はライアーの生演奏もあり、耳も、体中の細胞もその美しく繊細な響きに喜びました。
36年前に体験したことから、いつか舞台にしてみたいと思っていたテーマ「先進国に暮らす我々と発展途上国に暮らす人々とどちらが幸せか?」を、今の社会状況に合わせてミュージカル作品にできたことも、今までと異なった舞台に仕上げられました。木の声を聞きながら、自然と共に暮らしていた人々がスマホを使い過ぎて、のめりこんで狂っていく・・・。それを救ったのは、木の声をちゃんと聞くことのできた子どもたち。
便利な生活から離れることは難しいけれど、私たちも自然の一部であることを忘れずに生きていきたいとの願いをこめた作品でした。
個人的には、コンサートの中でソロ作品を踊ったり、『つるのおんがえし』でつる役で踊ったり、それぞれにステキな空間、演出の中で踊る楽しい時間を過ごしました。
踊りは祈りで、生きている喜びを表現できることは、本当に幸せです。舞台はそれに、お客様のエネルギーをいただいて踊ることができて、さらに幸福感が増します。
私の先生は、84歳で長年続けられた舞台を今年で終わりにされました。私にも、いつかその日は来るのですが、その日まで踊れることに感謝して舞台を創り続けていきたいです。
体
猛暑にもかかわらず、なんだか元気が満ち溢れるような感覚が、夏から秋にかけてありました。
理由は?
我が畑の野菜たちのおかげかな?
ニガウリは100本以上はなりましたね。たくさんおすそわけもできました。毎日毎日、主にそれを佃煮とかきんぴらにして食べました。
えごまもニンニクやみそとあえてよく食べました。
オクラもグングン育ってよく生りました。
栄養も取れたと思うけど、夏野菜たちのパワーに感動の日々でした。
”感謝、感動は免疫を上げる!”といいますが、本当にそうですね。
また、ボディートークの”声の道を開く”という発声練習を心がけてやりました。
声を出すことで、体も心も楽になり、気持ちがよくなるので、毎日、2~3回は発声練習をしています。
先生のおっしゃる『耳の穴がくすぐったい!』状態には、まだならないのですが、体に声がよく響くようになったのは実感できます。
歯みがきをしないと、気持ち悪いように、声を出して、体をゆすったりしないと気持ち悪いようになったのは、体のためにとてもよかったです。
宗像市のレッスン
ずっと”ボディートーク”を広めたい!と活動していますが、コロナ以降、幼稚園や学校でのレッスンが無くなってしまい、どうしたらいいものかと悩んでいました。
ボランティアで行っている自由ヶ丘コミセンの子育てサロンで、市役所の方とお話をすることができました。そして、親子リズム体操とか、アクアドームでの、『自律神経を整える体ほぐしと体幹ケア』のレッスンをする機会をいただけました。
親子で触れ合いながら、声を出し、心も体もほぐせる遊び、体をゆるめながら、動物のように声や体を使う大切さを伝えています。自分を自分で元気にできる知恵を身に着けてほしいです。
朗読
ダンスのために、舞台制作のために、学んでいるボディートークの朗読です。
作品の構成、一つ一つの言葉のイメージ、音楽的な表現、難しくて毎日一生懸命練習しています。
今年は3年間取り組んだ樋口一葉の『たけくらべ』に一応区切りをつけ、森鴎外の『山椒大夫』や瀬田貞二の『つぶの長者』などを練習しています。
30年以上ボディートークを学び続けでいますが、毎回、感動のレッスンです。先生の感性に感動し、気づかなった文学の素晴らしさに感動しっぱなしです。
自分で深く気づける力を早くつけたいです。
こんな朗読をしたら、絶対みんな国語が大好きになると思うので、これも伝えていきたいです。
その他
舞台を中心に生きているので、その他があまりないのですが、九重に登り、素晴らしい雲海を見ました。行きたかったカタクリの花畑は来年に持ち越し。
初めて湯川山にも登りました。身近なところにまだまだステキなところが隠れているのでしょうね。沖ノ島も見れ、帰りには白いすみれも見つけて、うれしかったです。
茶道の時間も、毎回刺激がいっぱいで楽しくてなりません。美しい野の花、美味しいお茶とお菓子、湯の沸く音、禅語の意味に想いを馳せ、色んな楽しいおしゃべり、心落ち着くなくてはならない時間です。学校教育に取り入れたらどんなにいいでしょう。日本に生まれてよかったぁとつくづく思います。
わらべうたの時間も、子どもが少なくて、大人ばかりのときもありますが、癒されます。子育てで一番楽しかった時間が、わらべうたで、娘たちとあそぶことでしたが、子育て終わっても、今でも口ずさみ、楽しんでいます。
今年もうれしいこと、楽しいことがいっぱいだったなぁ~。

