風と踊ろう
心も体も内側からしなやかにして踊ろう
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2月のバレエ・レッスンポイント~ボールを使って美しい足先を作ろう~

緊急事言が延長され、夜のレッスンができなくなった曜日もありますが、土日祝でレッスンをやっています。

みんな積極的にレッスンに参加していただいているのが、とてもうれしいです!

そして、最近のうれしいことは、色んな方から、

「今回の舞台はよかったぁ~。やる度にみんな上手になってきているね。」

「毎回、力がついてきているのを感じる。」

などなど、もう11月の舞台からかなり日が経つのですが、そんな声をいただいています。

私自身、レッスンを見ていても、舞台の後、みんなの成長を感じて、とても誇らしいです。

やはり舞台があっての伸びなのです。

練習は大変。

難しい振りもたくさん。

たくさんのお客様の前での緊張。

高揚感。

集中。

その中で精一杯力を出し切った満足感。

自信。

みんなで力を合わせた一体感。

喜び。

この大きな宝物を得て、みんな大きく前進するのです。

舞台に参加し、さらに意欲を増した1人のママから

「ボールの使い方がわからない。足がつりそうになる。」

との質問を受けました。

ボールとは、つま先立ちをしたときに床に着く足の裏の指以外の部分で、日本語にないですよね?

バレエでは、ここをしっかりつかえないと床がつかめず、美しい足先になりません。

なので、今月はこのボールをしっかり使えて、美しい足先になるようにレッスンをしていきます。

足先をほぐす

『風と踊ろう』では、まず何をさておいても体ほぐしからです。

足の裏、足の指が自由によく動くようにしていきます。

靴を履いている時間が長いと、足は自由に動いていないかもしれません。

足の指1本1本がのびのびと動くといいですね。

1.イモ洗い

まず、自分で足を両手で包んでみましょう。

『ボディートーク』で『イモ洗い』というほぐし方ですが、足をお芋と見立てて、コロコロコロと両手の中で転がします。

足の中が気持ちいいと感じられますか?

やっていると内から温かく柔らかくなっていきます。

2.足指ほぐし

次に一本ずつ足の指をほぐします。

コロコロとひねったり、上下にゆすったりしてみましょう。

そのときに、足の指が足首よりももっと上から出ていると思ってやってみましょう。

足の中がよく動くようになります。

また、足先が冷えるという方は、特に指の付け根が冷たくなっていませんか?

ここも念入りにほぐしましょう。

冷えて固くなった足をほぐすと、血行が良くなり温かくなっていきます。

「寝る前に足が冷えて寝付けない!」

という方!

是非、寝る前に足ほぐしをしてください。

3.溝掃除

指の間が良く開くように『溝掃除』もします。

足の指がアヒルの水かきのように広がりますか?

靴で締め付けられた足は、もう開くのを忘れていませんか?

のびのびと一本一本の指が自由に動くように、指の股を開きながらゆすり、足先に向かって広げてください。

そういう意味では、草履はとてもいい履物です。

足の裏と指の筋トレ

4.足でグーチョキパー

足でいないいないばあができますか?

足がつりそうになる方は、足の裏の筋肉がしっかり使われてないかもしれません。

ゆっくりと手も一緒にぐ~ぱ~を繰り返してみてください。

先程の「溝掃除」がしっかりできていると、よく開きます。

手を使うと足も同じように動きやすいので、いいですよ。

できる方はチョキもやってください。

お行儀が悪いけど、足で鉛筆を拾ったりできるといいですね。

タオルの上に立って、指でタオルを引き寄せるのも、足も裏の筋肉を使うのでお勧めです。

5.指蹴り

椅子に座って、ボールを床に着けて、足の指で床を蹴ります。

小指から一本ずつ動かしてみましょう。

滑らかに動くといいですね。

立ってやるときは、壁などに手をついて、片足ずつやりましょう。

足先をそろえて(6番ポジション)、次にターンアウトして(1番ポジション)やってみましょう。

なるべく力を抜いて、床から足先が離れたときに、スーッとしたに流れるような足だと美しいです。

無理につま先に力を入れて甲を出したり(シンクロナイズドスイミングのように)すると見ている方が苦しくなります。

6.タンジュ

バレエの基礎のタンジュでボールを使って床を感じてみます。

途中でボールのところを行ったり来たりして、筋肉の状態や指の感覚、床を押す感覚をつかみます。

ボールで床を押すと、体がもっと引き上がるのを感じることができます。

バレエは体の内側を感じることがとても大切です。

感じられる体を作るために、まずは体ほぐしをしているという事に納得いただけますでしょうか?

そして、足先までエネルギーが抜ける美しい足さばきとなります。

このタンジュをすることで、歩くときも、跳ぶ時も、ターンの時も、美しい足先となるのです。

意識せずにこの足先ができるように、毎日の基礎が大切です。

7.フラッペ

瞬発力が必要なエクササイズです。

ボールを床について、素早く床を蹴り、遠くへ足先を伸ばします。

速くても、基本はタンジュと同じです。

足先にばかり気をとられないように、体幹に水を流すようにまっすぐに立ちましょう。

これらのエクササイズを2月はたっぷりとやっていきます。

1ヶ月同じ内容を繰り返しますので、月始めと月の終わりでの変化がよくわかります。

みんながさらに美しく踊れることを楽しみにしています。

近いうちにYouTubeにもほぐし方や動きを載せて練習していただけるようにしますね。!

ABOUT ME
大塚 祐三子
風と踊ろう代表。外での野外ダンス、創作ダンス、マタニティ、大人の表現活動などの舞台をやっています。