風と踊ろう
心も体も内側からしなやかにして踊ろう
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5月のバレエ・レッスンポイント~感じる体を作る~

梅雨の晴れ間が気持ちいいですね。

暑くもなく、寒くもなく、若葉は眩しく輝き、風が気持ちいい!

蛍をホタルブクロに入れて遊んだらどんな感じなのでしょう?

 

『風と踊ろう』の5月のバレエ・レッスンポイントは ”感じる体を作ろう!”です。

1.感じる手を作る

パンダのお母さんは、赤ちゃんが生まれたら3日間くらいずーっとなめるそうです。未熟児で生まれた赤ちゃんを、優しく、大きくな~れ、丈夫にな~れ、と願いを込めてなめるのではないでしょうか?

そんな優しい舌のように”手”を使ってみましょう。

目の前に大きなソフトクリームがあると思ってください。

それを手の甲でぺろ~んとなめてみましょう。

色んなところをペロペロと手の舌でなめてみましょう。

そうして、空気を感じてみてください。

手を動かすとき、手の甲や手のひらは柔らかい舌のように優しく空気をなめながら動かしてみましょう。

空気を感じて動くのと、ただ手を動かすのでは、美しさが全く違います。

難しいときは、水の中で動かすといいですよ。

水圧を感じながら手を動かすと、その感じが分かってくると思います。

空気を感じられるようになったら、自由に空気に絵を描くように、手を筆にして動かしてみましょう。

気持ちよく、体の周りに美しい線を描いてみてください。

手は丹田から出ています。

全身の力を抜いて、丹田から手を動かすとおなかが動いてさらに気持ちよくなります。

2.感じる足を作る

足の裏は柔らかいですか?

足の裏が固いとどこに重心が乗っているか、感じにくくなります。

両足に均等に力が入っているかわかりますか?

足の指がそれぞれのびのびと開いているのが、わかりますか?

足の裏に均等に体重がかかっていますか?

バレエでバランスをとったり、跳んだり、回ったりするのに、足の裏のセンサーがとても重要な役割を果たします。

また、足の裏が固いと上半身も固くなっていしまいます。

足の裏はふわふわに、歩いたり、走ったりするときも、ふわふわと動けるといいですね。

日頃、どすどす歩く癖がついていたり、靴に締め付けられている時間が長いと足は固くなります。

また、椅子の生活ばかりだと足首が固くなってしまいます。

ときには正座をしたり雑巾がけをしたりして足首を伸ばしたり、指を開いたり、足の裏の筋肉をよく使うようにしましょう。

足の裏をしっかりほぐして、指の一本一本がよく開いて自由に動くようにして踊りましょう。

そうすると、今度は足で地面をなめる、空気をなめることができるようになります。

足も手のように感じられるといいですね。

3.背骨を感じる

背骨を一本一本意識して動かしてみましょう。

前後や左右にゆれてみます。

背中やお腹が柔らかいと背骨はしなやかに動きます。

うつぶせになって、へびのようにゆらゆらとゆれてみましょう。

しっぽがあると思ってお尻を揺らします。

四つん這いやあおむけ、横になっても、もぞもぞゆらゆらゆれてみましょう。

体の中心が柔らかくなると、手足ものびのびと動かしやすくなります。

体幹が意識しやすくなり、踊りやすくなります。

4.大地や宇宙を感じて踊る

『風と踊ろう』では、毎年野外での舞台を行っています。

外で踊るのは本当に気持ちいいです。

柔らかな地面。

草の匂い。

風。

光。

五感がどんどん開いてきて、体も心も広がっていきます。

大地のパワーが入ってきます。

宇宙のパワーも入ってきます。

色んなものとつながっていることを感じられ、しあわせだなあ~と思います。

そんな風に感じるためにも、柔らかな温かい心が必要です。

忙しくって疲れ切っていたとしても、優しく自分自身を撫でて、温めて、ほぐしてあげてください。

固く冷たくなったところを溶かしてあげてください。

固い体では、色んな大切なことが感じられません。

まずは、赤ちゃんのように自分を優しくなでて、ふんわりとした心と体にしてみましょう。

その体で感じて、踊ってみてください。

体が動きやすく、気持ちよく、踊りやすい事に気づくことでしょう。

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ABOUT ME
大塚 祐三子
風と踊ろう代表。外での野外ダンス、創作ダンス、マタニティ、大人の表現活動などの舞台をやっています。